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『おおかみと七ひきのこやぎ (世界傑作絵本シリーズ)』(グリム)の感想(101レビュー) - ブクログ

末吉/暁子 神奈川県生まれ。児童図書の編集者を経て、創作活動に入る。『星に帰った少女』(偕成社)で第11回日本児童文学者協会新人賞、第6回児童文芸新人賞受賞。『ママの黄色い子象』(講談社)で第24回野間児童文芸賞、『雨ふり花さいた』(偕成社)で第48回小学館児童出版文化賞、『赤い髪のミウ』(講談社)で第58回産経児童出版文化賞フジテレビ賞受賞。2016年没 猫野/ぺすか 東京都生まれ。2004年から独学で版画制作を開始。2005年から毎年、個展やグループ展で作品を発表。本の装画や挿し絵、絵本の絵をてがける。消しゴムはんこのワークショップも各地で開催。2013年「こどもの本」(日本児童図書出版協会)の年間表紙絵を担当、その絵で2014年ボローニャ国際絵本原画展入選 西本/鶏介 奈良県生まれ。昭和女子大学名誉教授。児童文学や児童文化に対する評論、作家・作品論、民話の研究、創作など幅広く活躍。絵本や民話の再話も多い。また坪田譲治文学賞などの選考委員もつとめる。著書は各ジャンルにわたって600冊を超える。「西本鶏介児童文学論コレクション(全3巻)」(第36回巌谷小波文芸賞特別賞受賞/ポプラ社)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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『おおかみと七ひきのこやぎ (世界傑作絵本シリーズ)』(グリム)の感想(101レビュー) - ブクログ

!」といった気迫まで感じさせるシーンです。次々に見つけては、がぶり!と飲み込んでいくオオカミ。絶対絶命。 そして、何とか見つからずに生き残った末っ子の子ヤギは、お母さんに起こった全てを話しました。話を聞いてさらに悲しくて泣いて・・・立ち直れないほどの悲しみだったことが予想できます。 オオカミのお腹の中に動くものが!もしかしたら子ども達が生きているかもしれない。微かな望みの中、お母さんヤギはオオカミの腹をハサミで切ります。そして、代わりに石を詰めるのでした。 何とか外に出たお母さんヤギは、お腹を大きくさせて眠るオオカミを見つけました。憎しみで一杯だったことでしょう。しかし、お母さんは子ヤギから「ガブリ!』」と丸のみしていたことを聞いていました。もしかしたら、お腹の中で生きているかもしれない!とわずかな望みがあったのでしょう!じっくりと眺めていると、お腹の中が動いています。もしかしたら、本当に生きているかもしれない!早く助け出してあげたい!! そして、大きなハサミで子ども達を傷つけないように、お腹を切っていきます。ぽん!ぽん!と飛び出す我が子にお母さんヤギは喜んだことでしょうね!しかし、このままお腹を閉じては、お腹が空になったオオカミが、また子ヤギたちを狙って来るかもしれない。どうしたものか・・・。 そして、名案を思いつきます。石を詰め込んでお腹を膨らませた状態にしておくのです。 目を覚ましても、その事に気が付かないオオカミは、水をくもうとして、石の重みでバランスを崩し、井戸の中に落ちていきました。そして、みんなで喜ぶのです。 オオカミ死んだ!オオカミ死んだ!! 井戸の周りで踊ってしまうくらいに嬉しいのです。そして、その夜子ども達は安心してベッドで眠ります。お母さんヤギに見守られながら。もう大丈夫、子ヤギを襲う者はいないのです。 "オオカミが死んだ"事を大喜びするヤギたちという、衝撃的なエンディングは、リアリティーも感じるし、弱肉強食の世界で生きるヤギたちの残酷さや、生きていく逞しさも伝わってきます。 本書は、ヤギやオオカミは二足歩行で描かれています。そして、人間とも共存していて互いに会話もできるようです。この世界では、オオカミは力もあって、ずるがしこくて、とても恐れられている存在という事が、伝わってきます。オオカミを恐れて、人間がオオカミの言いなりになっている場面も描かれているのですが、なんともリアルティさがあって、実際に昔あった話なのでは!

こんにちは!GWでしたね~。皆さんはどのようにお過ごしでしたか? ラディッシュ企画編集室のオハラは、近場ばかりですが毎日出かけていました。ハイ、お財布の中身も気持ちのいいように消えていきました…。しばらくは家でおとなしく過ごさなきゃ。 家でのんびり過ごす時に、ぜひ皆さんに手に取って欲しい物があるんです。それは『絵本』! ここ最近、オトナも絵本を読もう!と言うブームが起きているようで、テレビや経済紙などでもよく特集が組まれています。 これから何回かに渡り、オトナ心をくすぐる"絵本の知られざる世界"をご紹介しようと思います。 目次 おおかみと七ひきのこやぎのお母さんはシングルマザー? 人気の絵本画家フェリクス・ホフマン まとめ 今回私が選んだ絵本は、フェリクス・ホフマンの描いた『おおかみと七ひきのこやぎ』。 グリム童話の中でも、シンデレラや赤ずきんちゃんに並ぶ人気のお話なので、内容は皆さんもよくご存知でしょう。 この絵本では、大切な我が子を守り勇敢におおかみに立ち向かうお母さんヤギに注目! 子ども達が遊んでいるのを優しく見守るお母さん。七人いや、七ひき産んでもシュッとした美人さんです。 誰が来ても戸を開けないよう子ども達に言い聞かせてお買い物へ。ストライプのエプロンと赤いパラソルがとってもお洒落! ところが、お買い物から帰ってみると家の中はこの有り様!子ども達はどこへ!? お母さん大パニック! 柱時計の中に隠れて唯一無事だった末っ子を抱きしめ、涙にくれるお母さん。でもここで母は負けていなかった!我が子の救出作戦を始めます! やぎを飲み込み満腹になって寝ているおおかみを見つけたお母さんは、勇気を振り絞りハサミでお腹をジョキジョキ! 子ども達を無事救いだし、手早く石ころを詰めてチクチク!この手際の良さは、お裁縫上手に違いありません。おおかみがボロボロにしていったリビングのテーブルクロスやカーテンもきっとお手製だったのでしょう。 おおかみの様子をジーッと観察する冷静なお母さん。 にっくき敵は井戸へザブーン!おおかみをやっつけたお母さんは子ども達と喜びのダンス!みんなで声を揃えて"♪おおかみ死んだ!おおかみ死んだ♪"と歌いながら…。 絵本の世界って結構、残酷だったりシュールだったりします(^-^; 子ども達の可愛い寝顔を見てやっとひと息つくお母さん。背中からホッとした様子が伝わってきますね。お月様も一緒に優しく見守ってくれているから、お母さんもゆっくり休んでくださいな(^_^) 母よあなたは強かった!たった一人で恐ろしいおおかみに立ち向かい、子ども達を立派に守ったのですから!