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新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 2020年12月現在 (IASR Vol.
害獣駆除を期待されて日本に持ち込まれたフィリマングースですが、結果としてハブの駆除はうまくいかず、また多くの問題を生み出すきっかけとなってしまいます。 1980年代に実施された追跡調査の結果、実際にはハブをほとんど捕食しておらず、ヤンバルクイナなど沖縄固有の希少種を食い荒らしていたことが明らかとなりました。 そもそもフィリマングースは昼行性でハブは夜行性であること、コブラよりも攻撃性の高いハブはフィリマングースにとっても危険な相手だったことなどが理由として挙げられます。 結果的に彼らはハブを捕食することはせず、より安全に捕食できるヤンバルクイナなどを狙うようになりました。フィリマングースはハブの天敵とはならなかったのです。 こうして当初の導入目的は失敗に終わります。それどころか近年では、希少種を食い荒らすために「特定外来生物」に指定され、益獣から一転して害獣と見なされるようになってしまいました。環境省の主導で駆除作業が進められていますが、フィリマングースにとっては人間の都合で振り回されたわけで、いい迷惑でしょう。 ちなみにかつては、沖縄県各地で「ハブ対マングース」の見世物がおこなわれていました。しかし動物愛護の観点から批判が高まり、2000年を最後に中止となっています。 マングースは蛇の毒の耐性がある?