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読めば読むほど十二国記は楽しめるから、ぜひ何度も読んでみることをおすすめするよ! 【十二国記】阿選(あせん) 考察 絶対に「天命 」を受け得ない理由は?まとめ 冒頭で書いたように、阿選が「天命」を受けない理由の第一は、 同時代に驍宗がいたから だと考えられます。そして、阿選が積み重ねてきた「阿選」と字された生き方。 阿選は、先んじて選ばれなければ、アイデンティティが保てないのでしょう。自分を選ばなかった相手には、存在を許せないくらい徹底的に非情になってしまう。麒麟が迎えに来て登極した王は数多くいますが、 驍宗がいては、阿選には天命が与えられるチャンスはなかった と考えます。
いるとすれば、さぞこれまで悩ましかっただろう……」 十二国記 白銀の墟 玄の月 二巻 張運と琅燦のセリフより まるでその天を困らせることが目的で、困らせたとき驍宗の運命がどう動くのか、王となってしまった驍宗が最後にどんな運命を辿るのか、興味を持っているのはそこなのではないかと考えるのです。 琅燦は驍宗の運命が勝つことを期待していた?
十二国記最新刊 白銀の墟 玄の月を全四巻読み切りまして、泰麒の努力や不屈の精神、そして土壇場で見せる底力に感動し、またこれまでこつこつと積み上げてきたものが今まさに実るという怒涛の展開にワクワクしていたわけなのですが、ここでふと疑問に思ったことが。琅燦って、一体何をしようとしていたのでしょうか。 琅燦といえば驍宗の部下でありながら阿選を唆して驍宗を討たせ、阿選が玉座に据わった時には常に側に控え、けれども決して阿選の味方をしたわけではなかった不思議な人物です。側に置き厚遇していた阿選すらも、その真意を最後まではかり知ることはできなかったのですから。 ということで今回は、そんな琅燦の思惑について、これまでの言動などから考察していきたいと思います。当然ネタバレありますので、まだ読んでいない方はご注意をお願いします。 琅燦(ろうさん)とは?
(新刊が出るまでね) ちゃんとここまで成長した泰麒を書いてくれた小野先生に感謝です。 生きているうちに読めてよかった。これをリアルタイムで読める幸せ。 次回は、初読の感想でも熱く語ったあの人です。がんばろう。 続けてお付き合いいただけると嬉しいです。ここまで読んでくださってありがとうございました。 関連情報 ▽関連記事 十二国記「白銀の墟 玄の月」ざっと感想と、琅燦について考察 十二国記 戴の人物考察①~泰麒~ 十二国記 戴の人物考察②~琅燦~ 十二国記 戴の人物考察③ 阿選と驍宗 ▽関連商品 以前は講談社から出ていましたが、現在は新潮文庫でシリーズ全巻出ています。 新潮文庫好きなので、嬉しい。揃え直したい……(お金)……古い本売るのやめたけど悩む…… ▽全巻セットもあります。 ▽文中で紹介した記事 地震の被害に遭われた地域の皆さま、お見舞い申し上げます。 今日は天候が良くないようなので、被害が拡がらないことを祈ります…
)、阿選は目的も果たせず退くこともできない状況に 最終的に阿選は案作の計にのって驍宗を簒奪者として貶めることで自分の方が優れていたと民に認めさせる策に出ます。いずれは破綻するであろう危険な策ですが、一時的にせよ自尊心を満たしたかったのでしょう。 しかも麾下は謀反に駆り出さなかったはずが、帰泉を傀儡にして捨て駒に。とことん堕ちるところまで堕ちた阿選は、最後まで麾下に慕われた驍宗に勝つことができませんでした。 なんにせよこれは声を大にして言える。驍宗を選んだ泰麒は悪くない! むしろ、自分が優れていることを証明するために国を傾けるような阿選を選ばなくてよかった。ただの小物だったらまだよかったのですが、なまじ能力があったばかりに被害が大きくなってしまった。余計質が悪い。琅燦の協力あってのことだけれど。 ちなみに琅燦の動機についても別途記事に起こしてあります。よろしければこちらも併せてご覧ください。