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健康リスクの高い業種は「運輸業、郵便業」、「医療、福祉」 ~ストレスチェック全業種データ分析レポート~ 2021年7月27日 株式会社ドクタートラスト 株式会社ドクタートラスト(本社:東京都渋谷区、代表取締役:高橋雅彦、以下「ドクタートラスト」)のストレスチェック研究所では、ストレスチェックサービスを利用した累計受検者103万人超のデータを活用し、さまざまな分析を行っています。 今回は2020年度にストレスチェックの実施を受託した685の企業・団体における集団分析データをもとに、[健康リスク]業種別ランキングを算出しました。 YouTube で解説動画公開中 本リリースの解説動画を YouTube で公開しています。 【解説】健康リスクが高い業種は?685の企業・団体のストレスチェックデータを徹底分析!専門家がわかりやすく解説します! 【動画: 】 【調査結果のポイント】 ・ 総合的に最も健康リスクが高い業種は「運輸業、郵便業」と「医療、福祉」 ・ 「仕事の負担」で最も健康リスクが高い業種は「宿泊業、飲食サービス業」、以下「教育、学習支援業」「医療、福祉」 ・ 「仕事のコントロール」で最も健康リスクが高い業種は「運輸業、郵便業」、次いで「医療、福祉」 ・ 「上司とのコミュニケーション」で最も健康リスクが高い業種は「運輸業、郵便業」、以下「医療、福祉」、「製造業」 ・ 「同僚とのコミュニケーション」で最も健康リスクが高い業種は「運輸業、郵便業」、以下「学術研究、専門・技術サービス業」、「製造業」 【はじめに】 ストレスチェック制度は、従業員のメンタル不調の予防やその気付きを促すこと、また、ストレスが高い人の状況把握やケアを通して職場環境改善に取り組むことを目的として制定され、2015年12月以降、従業員数50名以上の事業場で年1回の実施が義務づけられています。 今回の調査では、2020年度にドクタートラストでストレスチェックを受検した方のうち、240, 275人の最新結果を分析しました。 【健康リスクランキング】 1. 最も健康リスクが高い業種は「運輸業、郵便業」「医療、福祉」 ストレスチェックの結果を部署や、事業場ごとに分析した集団分析では、集団の「健康リスク」が示されます。健康リスクとは、仕事のストレス要因から起こり得る疾病休業などの健康問題のリスクを、標準集団の平均を「100」として表示するものです。たとえば、健康リスクが「120」の集団は、その集団で健康問題が起きる可能性が、平均より「20%多い」ことを示しています。 健康リスクを業種別に算出、リスクの大きいものから順に並べたものが「表1 業種別・健康リスク総合ランキング」です。 【画像: 】 このように、健康リスクが最も不良となった業種は「運輸業、郵便業」と「医療、福祉」で、以下「製造業」、「卸売業、小売業」が続きます。「運輸業、郵便業」と「医療、福祉」の総合健康リスクでは同ポイントですが、「運輸業、郵便業」はコミュニケーション面でのストレスが、「医療、福祉」では仕事量、裁量面でのストレスが大きく出ています。 2.
「上司とのコミュニケーション」で最も健康リスクが高い業種は「運輸業、郵便業」、以下「医療、福祉」、「製造業」 もう一方のリスクである「上司・同僚とのコミュニケーション」リスクは、職場の上司や同僚とのコミュニケーションがストレスに及ぼす影響を示しています。一般に仕事自体はきつくとも、コミュニケーションが豊富な職場はストレスがたまりづらい傾向があり、逆に仕事の負担が少なくても、一人ひとりが孤立しがちでコミュニケーションが乏しい職場はストレスが高くなる傾向があります。このリスク値は、コミュニケーションが豊富ならば低く、不足していれば高く出ます。 「上司・同僚とのコミュニケーション」のうち、「上司とのコミュニケーション」リスクを業種ごとにランキング化したものが、「表4 業種別・上司とのコミュニケーションランキング」です。 表4 表4は、数値が小さいほど「上司とのコミュニケーションの質が低い」ことを意味し、ストレスチェック設問のうち、次の3問への回答から導出します。 47. 次の人たちはどのくらい気軽に話ができますか?/上司 50. あなたが困った時、次の人たちはどのくらい頼りになりますか?/上司 53. あなたの個人的な問題を相談したら、次の人たちはどのくらいきいてくれますか?/上司 上司とのコミュニケーションがとりづらい、信頼関係が築けていない業種ほど上位にランキングされているといえ、トップは「運輸業、郵便業」でした。「運輸業、郵便業」は、トラックやオートバイ等のドライバーを職業とされている人が多く含まれており、オフィスで働いているような業種にくらべて、コミュニケーションが少ないことが考えらえます。業務上コミュニケーションをとることが少ないと、業務内容や評価といった部分で部下と上司間ですれ違いが起こり不信感につながっていく可能性があります。 5. 「同僚とのコミュニケーション」で最も健康リスクが高い業種は「運輸業、郵便業」、以下「学術研究、専門・技術サービス業」、「製造業」 次に「上司・同僚とのコミュニケーション」のうち、「同僚とのコミュニケーション」リスクを業種ごとにランキング化したものが、「表5 業種別・同僚とのコミュニケーションランキング」です。 表5 表5は、数値が小さいほど「同僚とのコミュニケーションの質が低い」ことを意味し、ストレスチェック設問のうち、次の3問への回答から導出します。 48.